あなたの歯並び、大丈夫?矯正しないと起こる7つのデメリット
歯並びは見た目だけでなく、健康や生活の質にも大きく関わっています。普段あまり気にしていない人も、「自分の歯並びは大丈夫だろうか」と不安に思うことがあるのではないでしょうか?
実は、歯並びが悪いまま放置していると、知らず知らずのうちにさまざまなリスクが積み重なってしまうことがあります。本記事では、矯正治療を受けないことで起こり得る7つのデメリットについて詳しく解説します。歯並びの問題が健康にどのような影響を与えるのか、一緒に見ていきましょう。
目次
- 1 1. 口腔全体の健康への影響
- 2 2. 咬合不全が引き起こす消化問題
- 3 3. 顎関節症(TMD)のリスク
- 4 4. 睡眠障害の原因となる可能性
- 5 5. 発音や滑舌への影響
- 6 6. 審美的および心理的影響
- 7 7. 長期的な歯の摩耗と損失
- 8 8. 歯の隙間や重なりが引き起こす問題
- 9 まとめ
- 9.0.0.1 参考文献
- 9.0.0.2 Leck et al., “The consequences of living with a severe malocclusion: A review of the literature,” Journal of Orthodontics, 2022.
- 9.0.0.3 SpringerLink: https://link.springer.com/article/10.1007/s40368-018-0333-0
- 9.0.0.4 BMC Oral Health: https://bmcoralhealth.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12903-019-0959-2
- 9.0.0.5 Wiley Online Library: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-263X.2006.00768.x
- 9.0.0.6 Wiley Online Library: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jcpe.13062
1. 口腔全体の健康への影響
歯並びが乱れていると、歯垢や食べかすが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、歯が重なっている部分や隙間が目立つ部分では、歯ブラシやデンタルフロスが届きにくいため、清掃が不十分になることが多いです。
歯列不正がある場合、歯周病が進行するリスクが格段に高まることが分かっています。また、口腔内の清掃が難しい状態が続くと、虫歯が進行し、歯を失う可能性もあります。早期に矯正治療を受けることで、口腔内の清掃性が向上し、これらのリスクを低減できる可能性が高いです。
2. 咬合不全が引き起こす消化問題
正しい咬合(噛み合わせ)は、食べ物をしっかりと噛み砕くために重要です。噛み合わせが悪いと、食べ物を十分に細かくすることができず、消化器官に過度な負担をかけることがあります。
開咬や上顎前突の具体例
開咬
上下の前歯が噛み合わないため、前歯を使って食べ物を噛み切るのが困難になります。前歯で噛めないため奥歯で前歯の役割をし結果として歯の寿命も短くなります。
上顎前突
上の前歯が前方に突出しているため、噛む力が分散し、奥歯に余計な負担がかかります。
消化不良や栄養吸収の低下は、全身の健康状態に影響を及ぼすため、早期の矯正治療が推奨されます。
3. 顎関節症(TMD)のリスク
悪い歯並びは、顎関節に過剰な負担をかけることがあります。その結果、顎関節症(TMD)を引き起こし、顎の痛みや異音、頭痛、さらには肩こりや姿勢の歪みにつながる可能性があります。
顎への負担のメカニズム
咬合異常が続くと、顎関節の動きが不自然になったり、顎関節にとって負担になる位置で噛んだりし、関節内に炎症が起こる場合があります。特に片側の奥歯だけで噛む癖がある人や、噛むことにより顎がずれてしまう人は、リスクが高まります。
4. 睡眠障害の原因となる可能性
歯並びの問題は、睡眠時無呼吸症候群(OSA)と深い関連があります。気道を狭めるような咬合異常があると、いびきや無呼吸を引き起こし、睡眠の質を低下させることがあります。
睡眠への影響
質の悪い睡眠は、日中の疲労感や集中力の低下、さらには心疾患や高血圧などの健康問題を引き起こすリスクを高めます。矯正治療によって気道が広がることで、睡眠時の呼吸状態が改善するケースもあります。
5. 発音や滑舌への影響
歯並びの乱れは、言葉の発音や滑舌にも影響を与えることがあります。特定の音(特にサ行・タ行が多いと言われています)を発音しにくくなったり、話す際に舌の動きが制限されたりすることがあります。空隙歯列(すきっ歯)の方は歯の間から空気がもれることにより発音がしにくくなります。下顎前突の方も同様に発音・滑舌に影響があると言われています。
日常生活への影響
発音が不明瞭になると、コミュニケーションに支障をきたし、仕事や学校生活でのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。このような場合、矯正治療によって発音の改善が期待できます。
6. 審美的および心理的影響
歯並びが悪いと、見た目にコンプレックスを抱えやすくなり、自信を失ってしまうことがあります。笑顔に自信が持てないことで、対人関係や社会的な活動にも消極的になる傾向が見られます。
心理的な健康
矯正治療を受けることで、自分の見た目に自信を持てるようになり、精神的な健康が向上します。これは、特に思春期や青年期の若者にとって重要なメリットです。
7. 長期的な歯の摩耗と損失
咬合異常がある場合、特定の歯に過剰な力がかかり、摩耗や損傷が早まります。これが原因で歯が欠けたり、さらには抜歯が必要になる場合もあります。
さらなる悪循環
歯を失うと、隣接する歯が動いてさらなる噛み合わせの悪化を引き起こし、さらなる治療が必要になることがあります。
8. 歯の隙間や重なりが引き起こす問題
歯が密集しすぎている場合(叢生)や、逆に隙間が目立つ場合(空隙歯列)、どちらも口腔内のバランスを乱しやすくなります。
清掃性への影響
密集した歯は清掃が難しく、隙間が広い歯は食べ物が詰まりやすくなるため、どちらも虫歯や歯周病のリスクを高めます。矯正治療によって、清掃性の良い理想的な歯列を目指すことができます。
まとめ
歯並びの問題を放置すると、見た目のコンプレックスだけでなく、全身の健康や生活の質に影響を与えることがわかります。矯正治療はこれらのリスクを軽減し、健康的な口腔環境と自信を取り戻すための重要な一歩です。まずは、簡単なセルフチェックから始めてみてください。そして、気になる点があれば矯正歯科に相談してみましょう。笑顔あふれる未来のために、今から行動を起こしてみませんか?
当院はJR大阪駅北口から直結、グランフロント大阪南館4階にございます、関西は大阪梅田、岸和田市、京都市、和歌山市に分院があります。
当院のマウスピース矯正の症例数は5000症例以上(※)あり、ブルーダイアモンドプロバイダーを受賞しております。関西でインビザライン矯正をお探しの方は一度無料相談(相談検査費無料)にお越しください。
※2014~2024年グループ全体の矯正治療症例数
治療内容
カスタムメイドで制作されたマウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて歯並びを整えていく矯正治療です。
標準的な費用(自費)
矯正治療費、相談・検査・診断料 無料、調整料 無料
インビザライン(マウスピース治療)
198,000円〜899,800円(税込)
治療期間及び回数
症状によりますが、一般的に2年前後の治療期間となります。
通院回数は、治療段階によりますが、通常2〜3ヶ月に1回です。
副作用・リスク
装着時間が少ないと治療期間が長引く可能性があります。
他の矯正治療法と同様に、疼痛・歯根吸収・歯肉退縮の可能性や適切な保定をしないと治療後に後戻りすることがあります。
医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項
・インビザライン完成物は、日本国内において薬機法未承認の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
尚、インビザラインの材料自体は、日本の薬事認証を得ています。
・「インビザライン」は米国アライン・テクノロジー社の製品の商標であり、インビザリアン・ジャパン社から入手しています。
・日本国内においては、同様の医療機器が薬事認証を得ています。
・インビザライン・システムは、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに900万人を超える患者さまが治療を受けています。(2020年10月時点)
参考文献
Leck et al., “The consequences of living with a severe malocclusion: A review of the literature,” Journal of Orthodontics, 2022.
SpringerLink: https://link.springer.com/article/10.1007/s40368-018-0333-0
BMC Oral Health: https://bmcoralhealth.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12903-019-0959-2
Wiley Online Library: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-263X.2006.00768.x
Wiley Online Library: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jcpe.13062