大阪梅田駅すぐ。オーラルケアのデンタルサロン。

マウスピースだけでは解決しない深刻な悩み

• 朝、目覚めたときに顎が重く、だるさを感じる。
• 日中、無意識のうちに歯を食いしばっていて、ふと気づくと顎の筋肉が疲れている。
• 長年、原因不明の頭痛や肩こりに悩まされ、マッサージや整体に通っても、その場しのぎでしかない。
• 夜、パートナーから「歯ぎしりがうるさい」と指摘されたことがある。

もし、これらの症状に一つでも心当たりがあるなら、あなたは「ブラキシズム（歯ぎしり・食いしばり）」の問題を抱えている可能性が非常に高いです。
歯ぎしり対策としてまず最初に行うのは「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースの装着です。
マウスピースは睡眠中に歯が直接すり減ったり、欠けたりするのを物理的に防ぐ上で非常に有効な手段です。
しかし、それはあくまで「防御」の治療。
歯ぎしりや食いしばりを引き起こす原因である「筋肉の過剰な緊張」そのものを解消するものではありません。
そのため、「マウスピースを着けているのに、朝の顎のだるさが取れない」「日中の食いしばりが止まらない」「頭痛や肩こりが一向に改善しない」といった悩みを抱え続ける方が後を絶たないのが現実です。
防御するだけでは、強すぎる「攻撃」の力に耐えきれず、不快な症状は残り続けてしまうのです。
もし、あなたがこのような状況にあるのなら、ぜひ知っていただきたい選択肢があります。
それが、歯科医院で行う「ボツリヌストキシン治療」です。
「ボツリヌス治療」と聞くと、美容医療のシワ取りなどをイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、この治療は、筋肉の過剰な働きを和らげるという特性から、医療分野で広く応用されており、特に歯ぎしり・食いしばりの原因となる「咬筋（こうきん）」の異常な緊張を根本から緩和させる上で、極めて高い効果を発揮します。
長年のつらい症状から解放され、心からの笑顔と快適な毎日を取り戻すための新たな一歩を踏み出してみませんか。

顔、特に顎周りには、食事（咀嚼）、会話（発音）、表情形成といった、人間が社会生活を営む上で不可欠な機能を司る、無数の筋肉、神経、血管、そして骨が複雑に絡み合って存在しています。
ボツリヌストキシン治療は、この複雑な構造の中から、歯ぎしりの主原因である「咬筋」をピンポイントで特定し、他の重要な機能に影響を与えることなく、薬剤を的確な深度と位置に注入する極めて繊細な技術が求められます。
歯科医師は、大学教育から日々の臨床に至るまで、この口腔・顎顔面領域の解剖学的構造を徹底的に学び、熟知しています。

歯ぎしりや食いしばりは、単なる「癖」ではありません。
その背景には、噛み合わせの不調和、特定の歯への過度な負担、顎関節の位置異常、あるいは歯周病など、口腔内に起因する様々な問題が隠れているケースが少なくありません。
美容クリニックでは、症状を訴える咬筋に薬剤を注入する「対症療法」が限界です。
しかし、歯科医院では、ボツリヌストキシン治療を「総合的な歯科治療の一部」として位置づけることができます。

「たかが歯ぎしり」と侮ってはいけません。 睡眠中や無意識下で行われる歯ぎしり・食いしばりは、私たちが想像するよりも遥かに強大な力で、あなたの歯、顎、そして全身の健康を静かに、しかし着実に蝕んでいきます。

食事の際に食べ物を噛む力（咬合力）は、一般的にその人の体重と同程度と言われています。
しかし、睡眠中の歯ぎしりでは、リミッターが外れた状態で、体重の2倍から3倍、時には100キロ以上にも及ぶ異常な力が歯と顎に加わることが研究で明らかになっています。
この「破壊的な力」が、毎晩のように繰り返されることを想像してみてください。
この過剰な負荷は、様々な深刻なトラブルを引き起こします。

歯ぎしり・食いしばりの問題は、口の中だけに留まりません。 咬筋の異常な緊張は、ドミノ倒しのように周囲の筋肉へと連鎖し、全身に様々な不調を引き起こします。

このように、歯ぎしり・食いしばりを放置することは、歯を失うリスクを高めるだけでなく、あなたのQOL（生活の質）を著しく低下させる全身的な健康問題なのです。

まず、誤解されがちな点ですが、ボツリヌストキシンは「ボツリヌス菌」そのものではありません。
ボツリヌス菌が作り出す「天然由来のたんぱく質」の一部を、医療用に安全に精製した医薬品です。
筋肉を弛緩させる作用があることから、眼瞼痙攣や片側顔面痙攣、脳卒中の後遺症による筋肉の麻痺など、様々な疾患の治療に長年使用されてきた実績があります。
その仕組みは、神経の末端に作用し、筋肉を動かす指令を出す神経伝達物質「アセチルコリン」の放出を抑制するというものです。

• 脳が「歯を食いしばれ」という指令を出す
• 指令が神経を伝わり、末端まで到達する
• 通常であれば、神経の末端からアセチルコリンが放出され、それを受け取った筋肉（咬筋）が収縮する
• ボツリヌストキシンを注入すると、このアセチルコリンの放出がブロックされる
• 指令は出ているのに筋肉に伝わらなくなるため、咬筋の過剰な収縮が起こらなくなる

重要なのは、筋肉の働きを完全に麻痺させてゼロにするわけではない、という点です。 食事や会話に必要な通常の筋活動には影響を与えません。 あくまで、歯ぎしりや食いしばりの原因となっている「無意識下での過剰な働き」だけを、ピンポイントで和らげるのです。 これにより、日常生活に支障をきたすことなく、不快な症状だけを効果的に改善することが可能になります。

効果の現れ方には個人差がありますが、通常は注入後2～3日から1週間程度で効果を実感し始め、約3～4ヶ月間持続します。 効果を持続させるためには定期的な再注入が推奨されますが、治療を繰り返すうちに筋肉そのものが少しずつ萎縮し、持続期間が長くなったり、より少ない注入量で効果が得られたりする傾向があります。

「何よりも安全性と確実性を重視したい」「国が承認した信頼できる薬剤を使いたい」という方には、ボトックスビスタ®を第一の選択肢としてお勧めしています。

効果と経済性の優れたバランス

「効果は妥協したくないが、コストも抑えたい」「定期的に治療を継続していきたい」という方には、ボツラックス®が適した選択肢となるでしょう。 当院では、どちらの薬剤を選択された場合でも、口腔・顎顔面領域の専門家である歯科医師が、解剖学に基づいた的確な診断と安全な手技で施術を行います。 カウンセリングの際に、あなたのライフスタイルや治療に対する考え方をぜひお聞かせください。 あなたにとって最善の治療法を一緒に見つけていきましょう。

薬機法上の承認/認証を得ていない医療機器であること：当院で使用するボツリヌストキシン製剤の一部（ボツラックス®）は、日本国内においては厚生労働省による承認を受けていない未承認医薬品です。
入手経路： ボトックスビスタ®：アッヴィ合同会社 アラガン・エステティックスより、ボツラックス®：
株式会社ビューティーカレンダーを通じて、歯科医師が適正な手続きにより個人輸入しています。
同一の性能を有する他の国内承認医薬品等の有無： 日本国内においてはアラガン社の「ボトックスビスタ®」が眉間や目尻の表情じわ改善目的で承認済。ただし咬筋などその他部位・症状に対しては未承認（2025年9月時点）。
諸外国における安全性： 当院で使用する韓国製製剤はKFDA承認済で、重篤な副作用報告なし。
医薬品副作用被害救済制度： 未承認製剤による重篤な副作用は制度の対象外となる場合あり。

まず、個室のカウンセリングルームで、専門のカウンセラーまたは歯科医師が、あなたの悩みをじっくりとお伺いします。

カウンセリングで確認すること

• どのような症状（顎の痛み、頭痛、肩こりなど）に、いつから悩んでいるか
• 歯ぎしりの自覚や、ご家族からの指摘の有無
• 過去の歯科治療歴や、マウスピースの使用経験
• 治療に対するご希望や不安な点

どんな些細なことでもお話しください。 この段階で、ボツリヌストキシン治療の仕組み、効果、リスク、使用する薬剤の違い、費用などについて分かりやすくご説明します。 無理に治療を勧めることは一切ありませんので、ご安心ください。

カウンセリング内容にご納得いただけましたら、歯科医師による専門的な診察に移ります。

診察の内容

このマーキングこそが、解剖学を熟知した歯科医師の専門性が発揮される重要なプロセスです。

マーキングしたポイントに、ボツリヌストキシン製剤を注入していきます。

痛みを最小限に抑える工夫

当院は、クリニックのコンセプトとして「痛みに配慮した、リラックスできる快適な治療」を掲げています。 患者様の心に寄り添い、不安や恐怖心を限りなくゼロに近づけるための努力を惜しみません。

注入が完了したら、施術後の過ごし方についてご説明します。

施術後の注意点

• 注入当日の注意点（激しい運動や飲酒、長時間の入浴を避けるなど）
• 効果が現れる時期や持続期間の目安
• 次回の治療推奨時期

などについてご案内し、ご質問にも丁寧にお答えします。 施術当日から、メイクをしてお帰りいただくことが可能です。 以上で治療は終了です。 カウンセリングからお帰りまで、トータルで1時間程度とお考えください。

考えられる副作用

当院では、解剖学に基づいた的確な注入により、これらの副作用のリスクを最小限に抑えるよう努めています。 万が一、気になる症状が続く場合は、すぐにご連絡ください。

• 妊娠中、授乳中の方、または妊娠の可能性がある方
• 過去にボツリヌストキシン製剤でアレルギー反応を起こしたことがある方
• 全身性の神経筋接合部の疾患（重症筋無力症、ランバート・イートン症候群など）をお持ちの方
• 治療中の疾患があり、特定のお薬（筋弛緩薬など）を服用されている方

カウンセリングの際に、既往歴や現在服用中のお薬について必ずお申し出ください。