矯正治療選びに大切!インビザラインとワイヤー矯正の比較とは
「歯並びが悪いからキレイになりたい……。」
日本人は比較的あごが小さい傾向にあるため、歯が並ぶスペースが足りずに歯がガタガタになってしまうことが少なくありません。
不正な歯並びは自然にきれいになることは少なく、整った歯並びを手に入れるためには、矯正治療が必要です。
そこで今回は、矯正治療選びに大切なインビザラインとワイヤー矯正の比較についてご紹介します。
インビザラインとは
インビザラインは、マウスピース矯正の1つで、患者さまのお口にぴったり合ったマウスピースを製作し、段階的に形の違うマウスピースに交換することで、歯に適切な力をかけて、歯を動かす方法です。
透明のマウスピースをつけるため、矯正中の見た目も分かりにくい矯正です。 お口の状態は一人一人違うため、治療期間は患者さまの歯並びによって異なります。
インビザラインのメリット
・取り外しができるので、食事や歯磨きのストレスを軽減できる
取り外しができるため、今までと同様に食事や歯磨きができる。
・透明なので、装置が目立ちにくい
透明のマウスピースを装着するため、装置を装着している時も周囲の人に気づかれにくく、目立ちにくいです。
・痛みが出にくい
インビザラインの場合には、1~2週間程度で新しいマウスピースに交換するため、少しずつ新しい力が加わります。
ワイヤー矯正の場合には、1ヶ月に1度程度の調整のため、マウスピース矯正の方が1度にかかる負担が少なく、痛みが出にくい傾向になります。
・1~2週間程度で交換するため衛生的
インビザラインは取り外し式のため、食事の際に食べ物が挟まったりすることがありません。 装置も流水下で洗うと清潔になりますし、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換するので、装置も清潔に保ちやすいです。
インビザラインのデメリット
・歯並びによっては適用にならない
インビザラインは大きく歯の根っこを動かす動きが比較的苦手なので、歯の根っこをたくさん動かさなければならない場合には、適用にならない場合があります。
また、マウスピースがはまりにくい形をしていたり、インプラントが多く埋入されていたりする場合も、インプラントは動かすことができないため、インビザラインだけでなく矯正治療自体が難しくなります。骨格的に重度の出っ歯や受け口などの場合も、矯正自体が難しい場合があります。
・マウスピースの装着時間の自己管理が必要
インビザラインは、20~22時間装着する前提で治療計画を立てています。
そのため、食事や歯磨き以外に時間は就寝中も基本的に装着をお願いしています。
取り外しができるメリットはありますが、「ちょっとくらい……。」と外している時間が長くなってしまうと、治療計画通りに歯が動かない可能性があります。
さらに、マウスピースを外している時間が長くなってしまうと、マウスピースが浮いてしまい、マウスピースの作りなおしが必要な場合も。
そのため、マウスピースの装着時間はきちんと守りましょう。
・マウスピースの管理が必要
マウスピースは透明なので、外した時にティッシュなどに包んで置いておくと、間違えて捨ててしまう可能性があります。
また、マウスピースを交換する時にきちんと番号順に交換しないと、歯に強い力がかかってしまうこともあるため、必ず番号順にマウスピースを交換しましょう。
また、マウスピースの交換時期も1~2週間程度で決められた期間に交換してください。
ワイヤー矯正とは
ワイヤー矯正は、多くの歯並びに対応ができて、歴史のある矯正方法です。
歯の表面に「ブラケット」をつけて「ワイヤー」を通して適切な力をかけて、少しずつ歯並びを整える治療です。
ブラケットの種類はいくつかあり、金属のブラケット、白や透明のブラケット、ワイヤーを固定しないセルフライゲーションブラケットなどがあります。
セルフライゲーションブラケットは、シャッターの様な窓がついており、ワイヤーを固定せず、歯が柔軟に動きやすいため、痛みを軽減しやすい方法です。
ワイヤー矯正のメリット
・適用ができる歯並びが多い
ワイヤー矯正の場合には、歯にかかる力が多くすることもできるため、インビザラインより比較的多くの歯並びに対応ができます。
ワイヤー矯正は、お口の状態に応じて適切な力を加えることができるため、歯を大きく動かすことが可能です。
・矯正の中では、費用を抑えられる傾向になる
矯正はほとんどが自由診療のため、歯科医院ごとに費用が異なりますが、インビザラインとワイヤー矯正を比較すると、ワイヤー矯正の方が費用を抑えられる傾向になります。
ワイヤー矯正のデメリット
・装置が目立ちやすい
歯の表面にブラケット装置を着けるワイヤー矯正の場合には、装置が目立ちやすくなります。
従来は金属のブラケットが多く、矯正中の見た目が気になっていましたが、白や透明のブラケットで見た目は改善傾向になります。 ただし、インビザラインと比較すると、装置が目立ちやすい傾向になります。
・食事がしにくい
ワイヤー矯正の場合には、装置に食べ物が挟まりやすいので、繊維質の食べ物やブラケットが取れてしまう可能性があるため、もちなどの粘着性のある物は控えていただいて方がよい食べ物です。
装置につきやすいだけでなく、歯みがきで取れにくいため、むし歯のリスクも高くなってしまいます。
・歯磨きがしにくい
ブラケットやワイヤーの周りには細かい汚れが着きやすく、歯ブラシでは落としにくい形態をしています。
そのため、歯ブラシの毛先の部分の「タフトブラシ」を併用して汚れを落としましょう。
・口内炎になりやすい
ワイヤー矯正は装置がデコボコしているため、慣れるまで口内炎になりやすい傾向になります。
装置にワックスをつけるなど、対処法はありますので、口内炎が気になる場合には、ご相談ください。
【まとめ】
どの治療にもメリットとデメリットがあり、ワイヤー矯正とインビザラインにもメリットとデメリットがあります。
むし歯の治療と違い、矯正は年単位で通院が必要な場合もある治療です。
治療方法を決める際には、それぞれ比較して、ご自分の希望と歯並びに合っているか検討して決めましょう。
当院では、カウンセリングで患者さまのお口の状況とそれぞれの治療法に比較をご説明して、納得していただいてから治療をスタートしますので、お気軽にご相談ください。
当院はJR大阪駅北口から直結、グランフロント大阪南館4階にございます、関西は大阪梅田、岸和田市、京都市、和歌山市に分院があります。
当院のマウスピース矯正の症例数は年間900症例以上(※)あり、ブルーダイアモンドプロバイダーを受賞しております。関西でインビザライン矯正をお探しの方は一度無料相談(相談検査費無料)にお越しください。
※2022年度グループ全体のマウスピース矯正症例数
治療内容
カスタムメイドで制作されたマウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて歯並びを整えていく矯正治療です。
標準的な費用(自費)
矯正治療費、相談・検査・診断料 無料、調整料 無料
インビザライン(マウスピース治療)
217,800円〜822,800円(税込)
治療期間及び回数
症状によりますが、一般的に2年前後の治療期間となります。
通院回数は、治療段階によりますが、通常2〜3ヶ月に1回です。
副作用・リスク
装着時間が少ないと治療期間が長引く可能性があります。
他の矯正治療法と同様に、疼痛・歯根吸収・歯肉退縮の可能性や適切な保定をしないと治療後に後戻りすることがあります。
医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項
・インビザライン完成物は、日本国内において薬機法未承認の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
尚、インビザラインの材料自体は、日本の薬事認証を得ています。
・「インビザライン」は米国アライン・テクノロジー社の製品の商標であり、インビザリアン・ジャパン社から入手しています。
・日本国内においては、同様の医療機器が薬事認証を得ています。
・インビザライン・システムは、世界100カ国以上の国々で提供され、これまでに900万人を超える患者さまが治療を受けています。(2020年10月時点)