歯ぐきピーリング

歯ぐきピーリングとは?

皆さんの歯茎はきれいなピンク色をしていますか?

いくら歯が白くても、美しくても、歯茎が黒いと歯茎が目立ち、不健康な印象を与えてしまうのでせっかくの白い歯でも口元がきれいには見えません。

毎日の歯磨きや紫外線による刺激などで、歯茎の色が徐々に黒や紫、茶色に変化していきます。

これは病気ではありませんが、口を開けると目立ち、あまり良い印象を与えることはありません。

歯ぐきの黒ずみに悩む人には、歯ぐきを健康的なピンク色にする「歯ぐきピーリング」という治療法があります。

歯ぐきピーリングと歯茎の黒ずみの原因について解説していきます。

黒い歯茎がピンク色になる「歯ぐきピーリング」

歯ぐきピーリングは、色素沈着で変色してしまった歯茎を健康的なピンク色にする治療法です。

特殊な剥離剤を使ったり、レーザーを照射したりすることで、歯ぐきを元の色に戻すことができます。

日本では、薬品を使って歯を漂白するホワイトニングが一般的になっていますが、黒ずんだ歯ぐきをきれいにする歯ぐきピーリングは知らない人も多いのではないでしょうか。

ホワイトニングで歯を白くきれいにしても、歯ぐきが黒くなったり、紫や茶色になってしまっては、バランスが悪いですよね。

歯の白さがきれいに写りません。
実際、「歯ぐきが黒いから人前で笑えない」とおっしゃる患者様も多いです。

お口元の印象は、歯茎の綺麗さは矯正や歯のホワイトニングと同様に重要です。
綺麗で美しいピンク色の歯茎を取り戻すことで、口元の印象が明るくなり、きれいで白い歯が輝きます。

「ピーリング」とは、果物や野菜の皮を剥くことです。
黒ずんだ歯茎の皮膚を剥がし、新しい皮膚の再生を促すことで、歯茎を本来の色に近づけます。

主にレーザー照射と化学療法の2つの方法がありますが、レーザー照射は歯茎の表面を焼いてしまうため、強い痛みを伴うことがあります。

そのため、当院では薬を使った治療を行っています。

※金属製の被せ物や入れ歯による色素沈着をなくすことはできず、結果には個人差があります。
十分な検査をして、効果をご説明させていただきますので納得した上で治療を受けてください。

歯茎の黒ずみの5つの原因

歯茎や歯肉の黒ずみの主な原因は、メラニンの沈着です。
肌が黒くなる日光や摩擦などの刺激と同じメカニズムです。
歯ぐきが黒ずむ原因となる刺激物には、以下のようなものがあります。

  • 歯ブラシのちからの入れすぎ
  • たばこ
  • 口呼吸
  • 太陽光
  • 刺激の強い食品

これらの定期的な刺激から歯茎を守るために、歯茎の皮膚の下にあるメラノサイトと呼ばれる組織が過剰にメラニンを生成します。
私たちは常に病気の原因となる刺激にさらされています。
その結果、日本人の成人の約半数はメラニン色素が沈着して歯ぐきが黒ずんでいると言われています。
メラニン色素の沈着による黒ずみは、ケアをすれば必ず防げるというものではなく、自然に回復するものでもありません。
しかし、歯ぐきピーリングによって、健康なピンク色の歯茎を取り戻すことができます。

原因が歯周病や巻き歯の場合

歯ぐきピーリングは、色素のある表面を剥がして再生させるだけなので、色素以外の黒ずみには効果がありません。

例えば、歯周病や歯ぐきの炎症による歯ぐきの黒ずみや、金属の詰め物や入れ歯による歯ぐきの変色(メタルタトゥー)などは、歯ぐきピーリングでは改善できません。

このような場合は、歯茎が剥がれる前に、歯周病を治療したり、メタルフリーの詰め物に交換したりして、根本的な問題を解決します。

歯ぐきピーリングのプロセス

実際に歯ぐきピーリングがどのように行われるのかを説明します。

当院では、薬剤を使用した歯ぐきピーリングを行っています。
歯ぐきピーリングの治療時間は約30分です。

結果には個人差がありますが、初期の段階であれば1回の治療で健康なピンク色の歯茎を取り戻せる人もいます。

歯ぐきが黒ずみが強い方は、程度に応じて数回に分けて治療を行います。

1:口腔内環境の相談と検査
カウンセリングを行い、患者様のご希望をお聞きし、治療内容や注意点をご説明した上で歯ぐきピーリングを開始します。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
その後、歯や歯茎の状態などの口内環境をチェックします。
2:痛みを和らげる表面麻酔
歯ぐきピーリングの薬を塗るときに、歯ぐきが少ししみることがあります。
この痛みを和らげるために、薬を使用する前に表面麻酔を行う必要があります。
表面麻酔とは、注射ではなく歯茎の表面に塗る塗り薬のことです。
3:歯ぐきピーリング剤の塗布
施術では、まずフェノールという薬を黒ずんだ歯茎に塗り、10分ほど待ちます。
フェノール剤には、メラニンを除去する効果があり、表面が徐々に白くなっていきます。
この時、麻酔をかけていないと歯茎の表面がチクチクします。
その後、エタノールという薬品を使ってフェノール類を中和します。
4:薬剤を洗い流す
薬剤が洗い流されたら、一連の治療は終了です。
その後、再度フェノール剤を塗布し、「エタノールで中和→洗い流し」の一連の流れを3回程度繰り返すことで、治療終了します。
治療の最後に、フェノール剤を塗布した部分が白くなっているのがわかります。
これは、黒ずんだ皮膚が剥がれ落ちたためで、1~2週間もすれば、白い部分がピンク色の皮膚に生え変わってきます。

歯ぐきピーリング

内容歯ぐきの表面を乾燥後、表面麻酔のジェルを塗布します。
その後、メラニン色素を除去する専用溶剤を塗布します。
費用(自費)11,000円(税込)
治療期間及び回数2週間おきに2~3回
副作用・リスク施術中、わずかにピリピリすることがあります。

歯ぐきピーリングQ&A

身体に害はありませんか?

害はありませんが、歯ぐきピーリング剤にアレルギーがある方は施術できません。

妊娠中の女性や子供も歯ぐきピーリングできますか?

一般的には妊娠中や15歳未満でも問題ないと言われていますが、当院ではお勧めしていません。

歯ぐきピーリングは痛いですか?

歯ぐきピーリング剤は少ししみます。
しかし、施術前に歯茎に表面麻酔を塗ることで、痛みを軽減することができます。

ピンク色の歯茎になるまでどのくらいかかりますか?

歯ぐきピーリングを受けた後、早いと1週間程度は歯ぐきがピンク色に変わります。
歯ぐきピーリングを1回受けるだけで歯ぐきがきれいになる人もいますが、歯ぐきの黒ずみがひどい人は、複数回の治療を行います。

歯ぐきピーリングにはどのくらいの時間がかかりますか?

1回の治療時間は約30~45分です。

歯ぐきピーリングを受けた後に気をつけることはありますか?

刺激的な食べ物や喫煙を避けるようにしましょう。 効果が低下する場合があります。

健康保険で歯ぐきの除去をしてもらえますか?

歯ぐきピーリングは審美目的であり、歯のホワイトニングと同様に健康保険が適用されません。
全ての費用は自費負担となります。

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